天文と市民

宇宙を見て、感じて、楽しもう

NPO法人小さな天文学者の会は、「宇宙を見て、感じて、楽しもう」を合言葉に、市民に開かれた天文・宇宙科学のアウトリーチ活動と、その活動を担う人材育成を積極的に展開しています。中森は研究活動と並行して、団体の運営に携わっています。会員には山形大学生も多数在籍しており、会員の学生が研究室に配属されることがあります。配属をきっかけとした入会も歓迎します。

 

市民に開かれたやまがた天文台

理学部屋上に設置されたやまがた天文台は、「近隣には宇宙や星空に興味を持つひとが大勢いるにもかかわらず、県庁所在地なのに公開天文台がない」という動機から始まり、2003年に設置されたそうです。

小さな天文学者の会は山形大学と協力協定を交わし、理学部との共同運営という形で通年でガイドツアー方式の公開天文台を運営しています。毎週土曜日にほぼ休みなく、天候にかかわらずオープンするというスタイルで20年。地域の天文・宇宙の拠点としての機能を果たしてきました。

ガイドツアーや各種イベントを通じて、幅広い世代の方々が宇宙に触れて興味を深めてもらえることを目指してます。子どもたちの将来の夢、大人たちの生涯学習やレクリエーションなどをサポートしています。

星空案内人の育成

宇宙の魅力をより多くの人に伝えるため、そしてその担い手である「星空案内人(星のソムリエ®)」の育成にも取り組んでいます。この『星空案内人資格認定制度』は、ここやまがた天文台で生まれ、今や全国へと広がり、数多くの天文普及活動を支える重要な役割を担っています。

専門知識と分かりやすい解説スキルを兼ね備えた星空案内人を養成することで、各地での天文イベントや観測会の開催を支援し、地域における天文普及活動の活性化に貢献しています。